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＜品名＞
オープンリールテープレコーダー

＜付属品＞
リモートコントロールRC-50、消磁器HE-2、純正空リール、中古MAXELL UD35-180（内容イレース済み）、10号リールアダプター、リール補正用シート

＜状態＞
　ほとんど使用されていなかった、新品同様の品です。このようなDH-710Fはもう手に入らないと思います。湿度と温度を管理されたスタジオルームでの保管です。

　もちろん古いものですので、当方で、整備を施してあります。動作、録再特性ともに新品同様と断言できます。19cm/sでも20kHzの特性が出ます。ヘッドはまったく磨耗していません。

以下の点で整備してあります。
・テープパス、ヘッドのクリーニング及び消磁。
・内部機構のグリスアップ、調整
・再生ヘッド（２TR、４TR）アジマス調整
・テープスピードの調整。
・入力レベル調整。
・再生レベル調整。
・再生イコライザ調整。
・録音ヘッドアジマス調整・録音BIAS調整。
・録音レベル調整。
・録音イコライザ調整。
・周波数特性測定。（メーカー規定値内におさまっています。）
・ランニングテスト（録音、再生）
・各種調整は正確なテストテープ及び発振器にて行っています。

＜コメント＞
　1981年の製品。
　DENONが出した民生用オープンリールデッキの中では最上級の機種でした。当時多くのスタジオに業務用デッキを供給していたメーカーらしく、業務用の部品をふんだんに使い、スタジオと同じレベルで録音を可能にした、まさにハイエンド機でした。

以下に特徴を記載します。（カタログより抜粋）

・DENON独自の高精度磁気記録検出方式スピード制御によるダイレクトドライブ・キャプスタンモーターを採用
・高精密、高耐久性のハードクローム仕上げのキャプスタン
　当機はダイレクトドライブ・2キャプスタン方式を採用し、低ワウ・フラッターを実現しました。
・立ち上がり特性、テープの安全性にも優れ、テープテンションを常に最適に維持するテンションサーボ
・総アルミ鋳物フレームによる精密なメカニズムの搭載と初期特性の長期維持
・テープの安全性を高めた回転体走行系
・低ひずみ録音を可能にし、低域のあばれを少なくした録音/再生ヘッド
　当機はDENON独自の電磁変換特性、耐久性に優れたセンダスト合金ヘッドを採用し、トラック幅が広い放送局用ヘッドを使用しているので雑音が少なく、ひずみが小さい優れた録音、再生特性が得られます。
・ダイナミックレンジの広いアンプ回路
・過大入力に強いマイクアンプとマイク・アッテネーターの採用
・すべてのテープにベストチューニングできる連続可変型バイアス/イコライザー
・基準再生レベルのチェックを容易にした再生ボリューム
・ピークレベル・VU切り替え式メーター
・フェザータッチの操作ボタン
・後追い録音可能
・水平・垂直使用可能

　音質的には、まったく飾り付けを感じない音でありながら、レンジの広がり、力強さなど、オープンデッキならではの音を十二分に味わえる、すばらしい機械だと思います。何より、非常に程度の良いものですので、動作も含めて、本当に新品同様の動きをすることに驚くばかりです。

＜仕様＞
・テープスピード：38cm/s、19cm/s
・ワウ・フラッター：0.02％w.rms以下（38cm/s）
・総合SN比：66dB以上
・総合ひずみ率特性：0.5％以下
・総合周波数特性：20Hz〜30kHz（±2dB）
・チャンネル・セパレーション：55dB（2トラック）
・外形寸法：メカニズム部　505w×420h×310d(mm）
　　　　　　アンプ部　490w×180h×330d(mm)
・重量：メカニズム部　27kg
　　　　アンプ部　8.5kg