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＜品名＞
デジタルオープンリールテープレコーダー

＜付属品＞
電源ケーブル、ACアダプター、取扱説明書(英文コピー)、新品メタルテープ（SONY製）×2、空メタルテープ（SONY製）、リール厚補正用シート×2、NADCOMソフトウェアの入ったCD-ROM、RS422toNAGRAD - RS232toPC変換ケーブル

＜状態＞
　プラスチックカバーに幾つかの傷が見られます。
　本体に目立つ傷はなく、程度は非常に良いと思います。

　充電池は当社で新品に交換しておきました。
　ヘッドの使用時間は1653時間で、使用時間は比較的短い個体です。

　仕様なのか、AESデジタル入力等からのクロック等で同期していないと、ALARMのランプが点滅しますが、特に外部クロックと同期しなくてももちろん使えます。

　基本的な録音再生等の動作確認はしてありますので、安心してお使いになれるかと思います。ただし、手元ではNADCOM（パソコンからのコントロールおよび機能管理）での動作確認はできておりませんので、ご了解ください。

＜コメント＞
　今は伝説ともなったNAGRA III、IV-Sアナログオープンリールテープレコーダーを世に送り出したNagraのデジタルオープンリールテープレコーダーです。
　大変希少な品で、日本に現存するのは10台にも満たないと言われています。
　当機はバージョンアップされた後のサンプリング周波数が96kHzまで録音が可能ないわゆる「II」モデルです。

　90年当初より、Nagra Digitalオープンリールテープレコーダーが、主要レコードレーベルや、映画製作におけるサウンドレコーディングのエンジニアたちによって、世界で最も優れたサウンドレコーダーであると認められるようになりました。
　このデジタルオープンリールテープレコーダーは、24ビット96kHzの高解像デジタルレコーディングが可能です。
　さらに、警備関連装置においても、 Nagraの高音質録音システムは、すばらしい機械的性能と優れた音質によって、高度な信頼を得ています。

　最近では「ロードオブザリング」などの音声もこのNAGRA Dで録られたようです。
　電池がフル充電されていないとACアダプターをつないでも使えないなど、若干の使い勝手の難しさはありますが、丁寧に使用すれば、まだまだ十分に使えると思います。

　DAコンバーターおよびADコンバーターとしても大変優秀な機械で、これを通してCDプレーヤー等を出力すると、全く別次元のNAGRAサウンドになります。
　また、デジタルテープはSONYのDASHテープか、QUANTEGYの467が使用できるかと思いますが、467はある一定数以上まとめての購入であれば今でも購入できるところはあるようです。
　調べたところ、10号リールのものは手に入るようでしたので、7号リールに巻き直して使うといいと思います。

　いずれにしても、NAGRAの機能美を十二分に味わえる機械は、このDが最後だったといってもいいのではないでしょうか？コレクターアイテムとしても大変貴重なものだと思います。